難民と認定しなかった事例(1)

 

 

 

 

 申請者は,本国において少数民族であることから,帰国した場合,迫害を受けるおそれがあるとして難民認定申請を行ったものである。

 

 

 

 

 

 申請者は,申請から約10年前の学生の頃に,周囲の人から差別的な言葉を浴びせられたと申し立て,そのような差別を迫害事情と主張するものであるところ,

 

 このような事情は難民条約上の迫害とまでは認められないこと,

 

 

 本国情勢に係る客観的情報によれば,

 

 本国では,少数民族であることのみをもって迫害を受けるおそれは認められない上,

 

 本国の家族が問題なく生活していることから,

 

 条約難民の要件である迫害を受けるおそれがあるとは認められないとして「不認定」とされた。