小太りの権力者が、
べったんを自慢し合ってる。
太った腕をふりあげて、
2枚返しやったるで!
べったんを禁止された
ちょっぴり小太りのスネ吉は
個性的な髪形のジャイ男にエールをおくり、
べったんを眺めていた。
日経新聞で石垣りんの詩集が取り上げられていた。
ちょっぴりどんよりさせられる詩が多くて、それでもちょっと筆者の詩心がくすぐられ、冒頭の詩を書いてみた・・・
言葉が死に死臭を放つ前に、かすかにふるえる心が言の葉となり集められる詩集より詩を一葉引用する。
原子童話
戦闘開始
二つの国から飛び立った飛行機は
同時刻に敵国上へ原子爆弾を落としました
二つの国は消滅しました
生き残った者は世界中に
二機の乗り組員だけになりました
彼らがどんなにかなしく
またむつまじく暮らしたかーーーー
それは、ひょっとすると
新しい神話になるかもしれません。
1949年9月 石垣 りん