本日は 第43節 分配的正義の後ろ盾となる諸制度 から
社会システムは結果として生じる分配状態が正義にかなったものとなるよう設計されなければならない。
この目的のためには社会的・経済的過程を政治と法の制度の囲いの内側に設置する必要がある。
政府は以下の四つの部門に大きく分割できる。
1 配分 租税、交付金、所有権の定義の変更
2 安定化 完全雇用、
3 移転 需要に相対的重要性を割り振る
4 分配 相続税、贈与税、により段階的に富の分配を是正する
そして
5 交換 という部門を仮定した場合、当該部門は別箇独立の代議機関によって構成され、この機
関が正義にかなった諸制度を支える